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ー第８６７球目ー
夏の全国高等学校野球選手権大会。
履正社高校（大阪）が見事に初優勝を飾った。
ここまで自責点0だった星稜高校（石川）の奥川恭伸投手。
ついに履正社打線に点を取られてしまい笑顔がこぼれた。
苦笑いなのかと思いきや、その後、追加点を取られても、爽やかな笑顔で笑っていた。
決して、奥川くんを批判するわけではないが、そこで爽やかな笑顔はいるのか？
僕は個人的に違和感を持った。
今のこども達は、野球をとことん楽しむ。
負けるまでは、笑顔でグランドに立っているこども達が目につく。
これはとても素晴らしいことではあるのだが…。
でも悔しいときは、「くそっー！」って顔でもいいのでは？
僕が昭和のおじさんだから思うのだろうか？
ある甲子園常連校の某ベテラン監督の言葉を思い出す。
「徹底的な厳しさの上やってきたからこそ、楽しめる。」
ただ楽しむだけでは、甲子園には来れないということだ。
奥川くんを始め、甲子園に出場している選手達は、血の滲むような努力ができて、センスがあり、運にも恵まれた者達だ。
楽しんで笑顔も良い。
しかし打たれたら、めっちゃ悔しい顔をしてもいいのではないか。
楽しむという陽の反対は、悔しさという陰があるからこそ際立つ。
辛い練習、努力。
その陰が極まればこその楽しみ、喜びの陽がある。
あなたはどのように思うだろうか？
阪神タイガースへの今日の直言。
「喜びと悔しさ、充分に表現してこそプロの勝負師。」
感情、感性は大切だ。
あなたが生きていくための、そしてその命を活かしていく源泉である。
このエネルギーをマネジメントするのが理性。
まずは自分の感性と向き合い、表現してみよう。
理性はそれからでよい。
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